おなじみのティラミスが、新食感のアイスケーキに

商品名にもなっている“セミフレッド”とは、イタリア発祥のスイーツで半冷凍状態のアイスケーキのこと。福岡市にあるオーガニック・ジェラテリア「ジェラート ナトゥラーレ」の浦本淳平シェフが手掛けた「ティラミスのセミフレッドケーキ」は、シャリッとした食感とジェラート本来のなめらかな口どけが同時に楽しめるスイーツです。冷凍でのお届けとなりますが、半分溶かしてソフトな状態にしたり、完全に溶かしたり、食べるタイミングで味や食感が変化するのも、このスイーツならではの魅力です。

カップの中は3層になっています。1層目と3層目にはイタリア・シチリア産のマルサラワインと福岡県産の自然卵で作り上げたティラミスのクリーム。中央にはさまれているのは、オーガニックコーヒー豆を使ったコーヒー風味のパン・ディ・スパーニャ（スポンジ風の生地）。イタリアのクラシカルなティラミスそのままの味わいを、セミフレッドに仕立てました。ゆっくりと食べ進めていると、クリームの風味やテクスチャーがだんだんと変化してくるような…？　「そのあたりも計算しています。召し上がってからのお楽しみです」（浦本シェフ）

ジェラートを作るにあたって、九州をはじめ国内各地の生産者を訪ねたという浦本シェフ。日本でも数軒しかない完全自然放牧で牛を育てる熊本県の「玉名牧場」のグラスフェッドミルク、福岡県産の無農薬・無肥料のいちごや甘夏など、納得のいく素材を選び抜きました。ジェラートに加える甘味も鹿児島県薩南諸島の原種のサトウキビから作った黒糖など、徹底して吟味。こうして、どなたにも安心して召し上がっていただけて、素材の味わいがストレートに楽しめるジェラートが誕生したのです。

本場イタリアさながらの味で魅了する、
福岡を代表するジェラテリア

「イタリアの町を歩くと、ジェラート店があらゆるところにあるんです。しかも新鮮な素材を使って、工房から作りたてを出しているお店ばかり。客層は老若男女を問わず、朝ごはん代わりに食べていく人もいる（笑）。こんなお店を僕も始めたい、と強く思いました」。ジェラートを究めようと決心した浦本シェフはイタリア語を学ぶことから始め、2年後にはイタリアのジェラート専門学校、そしてローマの人気ジェラテリア「Neve di Latte」へ。地元・福岡市に「ジェラート ナトゥラーレ」を開店したのは2017年のことでした。イタリアのスタイルそのままに、オーガニックまたは天然素材のみを使用し、店舗に併設する工房でジェラートを作ります。素材を丸ごと閉じ込めたような香りやテクスチャーは、作りたてでなければ味わえないものばかりです。

ジェラート ナトゥラーレのお店があるのは、福岡市の静かな住宅街の一角。「イタリアのように、地元の方がふらりと足を運んでくれるお店にしたかったんです」と浦本シェフ。店舗併設の工房でその日の朝に職人が作ったジェラートを提供するスタイルも、本場と同じ。コーンを模したマークが店の目印です。

イタリアのジェラテリアを思わせる、ナチュラルなテイストのインテリア。店内ではイートインも可能です。オリジナルの手焼きワッフルコーンでジェラートをいただくもよし、オーガニックのイタリアンコーヒーに合わせるもよし。より多くのお客様にオーガニックジェラートを楽しんでもらいたいと、新たな店舗展開も予定しているとのこと。ジェラート好きならずとも、目が離せません。

GELATO NATURALE

福岡県福岡市東区水谷1-9-31

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