シードルの多彩な味わいに出会える
コンパクトサイズの3本セット

りんごの一大産地として知られる青森県弘前市。最近では、りんごを加工したドリンク「シードル」もご当地土産として人気を集めています。一口にシードルといっても作り手ごとに味わいはさまざま。使用するりんごの種類や酵母、製法などによって、色合いも飲み心地も異なるシードルが出来上がります。今回は甘口と辛口をミックスして、異なる味わいの3種をお届け。シードルを飲むのは初めて、選び方がわからない、そんな方にもおすすめのセットです。

（左から）シャンパンのような泡立ちの「タムラシードルBRUT」、のど越し爽快な「テキカカシードル」、甘味と酸味のバランスがよい「弘前城しいどる クリア」。弘前を代表するブランドから3種をセレクトしました。スリムなフルートグラスや大振りのタンブラー、どちらに注いでも美味しくいただけるシードル。りんご原料のお酒ゆえ、ポリフェノールやカリウム、リンゴ酸やクエン酸などの摂取が期待できるのも嬉しいポイントです。

15ヘクタールの広大な農園でりんごを栽培する「タムラファーム」。華やかな泡立ちと完熟りんごのフルーティーな香りが立ち上る「タムラシードルBRUT」は、2016年4月にドイツで開催された国際シードルメッセで日本初の「ポムドール賞」を受賞した傑作です。アルコール度数は9％とシードルの中では比較的高めですが、爽やかな酸味と柔らかな渋みが程良いアクセントに。冷蔵庫で冷やしてからお召し上がりください。

「もりやま園」のテキカカシードルは、ビールのような味わいを目指して作られたシードル。タンク内二次発酵による自然な炭酸が心地よく、ほろにがビールテイストで思わず飲み進めたくなる味わいです。栽培途中で摘果※するりんごを使っていることから「テキカカ」と名づけられたこのシリーズ。テキカカシードルは摘果果70%に完熟りんご30%をブレンドして、ほどよい酸味と渋みを作り出しています。口に残るりんごのふんわりとした香りも魅力です。

※「摘果」とは、りんごの栽培過程で品質のよい果実を育てるために間引き（＝てきか）すること。摘果される未熟りんごには、リンゴポリフェノールが成熟果の約10倍の濃度で含まれています。

弘前城しいどる クリアは、弘前公園にある日本最古級のソメイヨシノの花弁から採取した酵母を使って作られた、弘前らしいシードル。3本の中では甘口のタイプです。和を感じる花のような香りと風味、バランスの良い甘味が魅力。甘辛い味付けの肉料理や魚料理、だしのきいた和食にもさりげなく寄り添います。アルコール度数は４％と低めなので、アルコールビギナーやランチタイムなどにもおすすめ。

城下町・弘前から青森の地酒の魅力を広げたい

4つの海と3つの大きな山に囲まれた青森県は、豊かな自然と美味に恵まれた地。なかでも弘前は国指定の「名水百選」にも選ばれた「富田の清水（しつこ）」や、県指定の「私たちの名水」に選ばれた「御膳水」といった名水もあり、かねてより酒造りも行われてきました。大正期建築の赤レンガ倉庫に本社を構える「弘前銘醸」は、自社銘柄酒を中心に地酒の普及に努める老舗。2017年からは「弘前城しいどる」も手掛け、地元のシードルシーンの活性化に一役買っています。

弘前銘醸

青森県弘前市富田3-7-1

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帝国ホテル ソムリエ

平井慎之介

シードルには、甘口や辛口、のど越しの違いなどさまざまなタイプがあります。今回は辛口タイプが2本、甘口タイプが1本のセットで、ビギナーの方にもおすすめです。食中酒にもおすすめで、ご家族やお友だちとお好みのシードルを選んで飲み比べをしながら、食卓を囲むシーンでも活躍してくれます。