和歌山県名産の富有柿がたっぷり入った
“スパイスフルーツカレー”

日本でも指折りの柿の名産地、和歌山県九度山町（くどやまちょう）。なかでもとびきりの富有柿が育つ椎出（しいで）エリアで収穫されたものだけを使った、スパイスカレーです。「和歌山の柿の美味しさを広く知ってほしい」と、2年の歳月をかけて開発。10種類以上のスパイスと柿を合わせ、富有柿の甘さもすっきりとした後味も楽しめる、今までにないテイストのカレーが完成しました。一口食べると、華やかで複雑なスパイスの芳香がふわりと広がり、追いかけるようにとろりと甘い柿の食感が続きます。さらりとした口当たりも嬉しいカレーです。

「スープカレーのようにさらりと食べられるカレーを目指しました」と開発に関わった「南横手商店」の横手拓哉さん。ビーフやチキンのブイヨンをベースとした欧風カレーとは一線を画す、スパイス豊かな味わいです。「富有柿独特の甘さを引き立てるのは、スパイスだと思ったんです。スパイスを基本から学び、さまざまな組み合わせを試した結果、柿ともバランスが良いカルダモンとコリアンダー、クミンを軸にした10種類ほどのオリジナルブレンドに落ち着きました」（横手さん）。

清流・紀の川が流れ、高野山にも程近い和歌山県北部。とりわけ南横手商店がある九度山の椎出地区は山間に位置するため、一日の寒暖差が激しく、土壌の水はけも抜群です。これは、上質な富有柿が育つための絶好の条件。「椎出の富有柿は、ひときわ甘くて、みずみずしさも違います！」と横手さんも大絶賛。柿カレーに使用しているのは、この椎出産の富有柿のみです。

実は、地元・九度山町では小学校の給食に柿カレーが登場することも。隠し味に柿を使ったカレーは、地元ではポピュラーなメニューです。「カレーに加工するのは、工房のある椎出エリアの農家から届いた、完熟の富有柿。皮と種を取って薄切りにしたら、ピュレとチャツネにしてカレーに加えていきます」（横手さん）。カレー1パックに、約40%も柿を使うという贅沢さです。

和歌山・九度山町の実りを、美味しく楽しく届けたい

1947（昭和22）年に大阪の木津市場で仕入れ卸業としてスタートし、現在は本社と工場を和歌山県九度山町に置く南横手商店。紀の川が流れる盆地である九度山は、良質な柿の産地として知られ、本社と工場の周囲も見渡す限り柿畑。その富有柿を使用したカレーやドレッシング、飴などのオリジナル加工食品を、全国に発信しています。「自然の産物を安心安全に、美味しく楽しく提供する」を常に心がけ、学校給食にも携わるなど、地域貢献にも力を注いでいます。

2001年（平成13年）には土砂崩れで本社工場が大きな損害を受けました。その後、地元・九度山町の農家をはじめとした近隣の人々から熱い支援を受け、見事に復活を果たしました。「そのご恩返しには、九度山の柿を全国に広めるしかない」と、柿関連のオリジナル商品開発にさらに力を注いでいます。九度山町は専業農家の高齢化も進み、管理面積の減少や終農も加速度的に進んでいますが、この商品を手にする方が増えることで少しでも問題解決に向けてお役に立てれば、との強い想いも込められています。

南横手商店

和歌山県伊都郡九度山町椎出857-1

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