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プロダクトストーリー
ANoTHER IMPERIAL HOTELのキーカラーをまとった、このキュートなアイテムの名前は「ルビンのこけし フレンド」。東京に本社を置く老舗百貨店「松屋」が取り組む地域共創プロジェクトに共感した帝国ホテルが、津軽こけしのふるさと、青森県黒石市とコラボレーションして生まれた、新しいこけしです。
グラフィックデザイナー 佐藤卓氏がデザインした「ルビンのこけし」のテーマは「つながる」。3つのこけしを並べると、凹凸が隙間なくぴったり合うことから、人と人とのつながり、よきご縁をつなぐといった意味が、この形に込められています。そして、壺のシルエットが向き合った顔に見える多義図形として有名な「ルビンの壺」にちなんで、名前がつけられました。
こけし作りの伝統の技に現代感覚をブレンドしたルビンのこけし。その制作は、すべて黒石市で活動するこけし工人(こうじん)の手作業で行われています。手に持つと温もりを感じ、完成したこけしは世界に二つとありません。
制作に関わるのは、伝統こけしの名工、阿保六知秀さん(あぼ むちひで / 写真右)、正文さん(写真左)親子です。
津軽こけしの工人として58年のキャリアを有する六知秀さんは、2013年の「全国こけしコンクール」において内閣総理大臣賞受賞という輝かしい経歴を持つ方。その一方で、リクエストを受けて似顔絵こけしを作るなど、伝統を基本とした遊び心のあるもの作りも行っています。
そんな六知秀さんにとってルビンのこけしは未来の可能性を示す存在なのだそう。
「色も形も、伝統こけしにはない発想。なにしろかわいいですよね。地域の文化を次の時代につなぐ意味でも、伝統にあぐらをかかずチャレンジャーであり続けねば。ルビンのこけし作りを通して、改めてそう感じました」と話します。
父で師匠の六知秀工人とともに轆轤(ろくろ)に向かう正文工人。成形後に目を描くときが最も神経を使うという。
そしてもう一人、高い技術力と独自性で津軽こけしを代表する工人として知られる、北山盛治さんも、ルビンのこけし作りに関わっています。こけし工人であるとともに、地元の黒石ねぷた祭りでは絵師としても活躍する北山さんは、「1枚のデザイン画からこけしを作るという経験はなく、色を確定するまでに何度も試作を繰り返しました」といって笑います。
長い経験に裏付けられた匠の手技が、新しいこけしに確かな温もりを与えているのです。
大きさの異なる3種類のノミを使い分けて。愛用の道具はすべて自作だと話す。
※特集ページでは、こけし制作の裏側を詳しくご紹介しております。詳しくはこちら
ルビンのこけしに使われる原料は、北海道や青森などを原産地とするイタヤカエデ。ほどよい硬さを備え、時とともに美しい光沢が現れる秋に実が成熟する広葉樹です。そんなイタヤカエデを約1年かけて乾燥させたら、いよいよこけし作りが始まります。なお、こけしの制作には産地によってさまざまな方法がありますが、黒石市の津軽こけしは頭と胴体を分けず、1本の木材をそのまま加工するのが古くからの習わし。それだけ高度な技が求められるといえるでしょう。
寸法に合わせて切断した木材を轆轤の先に取り付け、削る場所に印をつけた後、思いどおりの形に削り上げる。
紙やすりで磨き上げた後、轆轤の回転を使って模様を描く。最後に絵付けをして出来上がり。
“つながる”というテーマ の通り、工人の手から生まれたルビンのこけし フレンドは、2025年1月、本モールに登場しました。この小さな体には、作り手や伝え手たちの想いがたくさん込められているのです。
パッケージを担当したのは、青森県弘前市に拠点を置く「Rashiku(らしく)」の方々です。「Rashiku」とはコミュニケーションや集団行動などが苦手で働きづらさを抱える人たちに自分らしく働いてもらうための居場所で、現在、16歳から80歳までの約180名が在籍し、日々、箱の組み立て作業などを行っています。
Rashikuを運営する小林紙工の代表取締役、久保良太さんは、その活動についてこう語ります。「今は何でも機械化の時代。その中にあって、私たちは手作業にこだわっています。ここに来る人たちは、人とのコミュニケーションは苦手かもしれませんが、同じ作業を長く続ける根気と集中力があるんです」。
静かに音楽が流れる明るい室内で、一つ一つ丁寧に作り上げられるパッケージ 。ここでも、作り手の心を感じました。
しっかりとした厚紙を折り上げたパッケージ。色もサイズもルビンのこけし フレンドにジャストフィット。
アナザーインペリアルホテルカラーを手にした久保さん。Rashikuでは毎日40名前後の方が作業を行っている。
ブランドストーリー
青森県の中央に位置する黒石市。豊かな自然に囲まれ、名産品にはりんご、地酒、お米、つゆ焼きそばなどがあり、温泉地や年に1度開催される「黒石ねぷた祭り」も有名です。市の中心にある「中町こみせ通り」は、雪国独特の雨や雪を防ぐ木造アーケードが連なり、国の重要伝統的建造群保存地区、「日本の道百選」にも選定されています。
黒石市は、津軽の伝統文化を伝える「津軽伝承工芸館」や「津軽こけし館」の設立・運営や伝統ある建物の再活用など、街を上げて津軽全体の文化継承と発展のため活動を続けています。
そんな黒石市で活動する団体「ノック・ノック・ワールド」。今回、注文を受けてから工人が制作するルビンのこけし フレンドの受注窓口となります。「黒石愛でつながり世界の扉をノックする」をコンセプトに2019年に結成されたこの団体は、宿泊業や飲食業など、地元の事業主の集まりによって構成され、黒石市を訪れる訪日外国人に向けて、こけしの絵付け体験などを行っています。
「約40名いるメンバーの多くは県外から黒石市にやってきた人が多く、それだけにこの町の魅力に敏感です。その魅力や文化を広く外部の方にお伝えできればと思い、販売の窓口になりました」と話すのは、ノック・ノック・ワールドのリーダー、齋川蘭子さん(写真中央)。
また、サブリーダーのリー・ニョクペンさん(写真右)はルビンのこけし フレンズについて「すごくかわいいし、見ると私たちもワクワクします。伝統を踏まえて新しい形を作り出すなんて、黒石市の人たちはすごい。工人あっぱれですね」と笑顔。
メンバーの野呂英子さん(写真左)もその話に頷きながら「黒石は水も景色も美しい町。そして雪国のせいか、芯が強くて優しい人が多いんです。これからも “じょっぱり”精神で、津軽愛を発信し続けます」と力強く意気込みを語ってくれました。
青森県黒石市ちとせ2丁目76
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帝国ホテル 東京にて、ルビンのこけし フレンドが登場する展示を開催中。
また同期間中、本モールにて「ルビンのこけし フレンド」チョコレートカラーも販売いたします。
期間:1月29日(水)~ 3月31日(月)
展示場所:帝国ホテル 東京 本館1階 宴会ロビー ※鑑賞無料
商品について
こけし3体
約99g
箱サイズ
約 縦50mm×横110mm×高さ110mm
本体サイズ
約 縦36mm×横40mm×高さ78mm
※写真はイメージです。
クレジットカード決済(一括払い)のみ
ノック・ノック・ワールド(青森県)より、ヤマト運輸 普通便にてお届けいたします。
7営業日以内に発送いたします。
(土・日・祝日・ゴールデンウイーク・お盆・年末年始を除く)
送料については、「送料について」をご確認ください。
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